実際にフリーランスデザイナーとして仕事を受けたら、請求書ってどうやって作るんだろう?
難しそうだし、事務作業は苦手…。
このようなフリーランスデザイナー初期の悩みである請求書の作り方について解説していきます。
請求書というと身構えてしまうかもしれませんが、面倒な作業もなく思った以上にカンタンな作業です。
本記事で紹介する方法は誰でも手軽に請求書を作ることができます。
請求書を作る際の注意事項もまとめているので最後まで読めば仕事を受ける準備はバッチリです。
筆者プロフィール
グラフィックデザイナー
高橋 翼 Tsubasa Takahashi
- デザイン歴8年
- 現役フリーランスデザイナー
- 岩手県盛岡市出身 1992年生まれ
フリーランスデザイナーの請求書作成方法と管理方法
フリーランスデザイナーであれば毎月発生する請求書の発行と管理。
エクセルで作成し、グーグルドライブで管理している人も多いです。
しかし近年ではMisoca(みそか)
というオンライン請求書作成管理サービスを利用するフリーランスデザイナーが増えています。
もちろん僕もMisocaを利用しています。
周りのフリーランスさんもデザイナー問わず、Misocaを利用している人が多いです。
Misocaは無料で、見積書から納品書・請求書・領収書まで一括で発行管理することが出来ます。
デザインのテンプレートも豊富で記載項目のカスタマイズも細かくあるので、どのような取引先(案件)でも対応する請求書をかんたんに作ることができるオンラインサービスです。
Misocaのメリット
- 誰でもかんたんに請求書を作成できる使いやすさ
- 取引書類以外にも受注管理や取引先管理もできる
- 確定申告ソフトと連携できる
無料プランでは請求書発行のみ月に5通の制限がありますが、ほか書類の発行や取引先登録は無制限のため、フリーランスデザイナーになりたての方はもちろん、そこまで取引先がなければ無料プランで十分に運用していくことができます。
まずは無料プランでしばらく運用してみてください。
これ以上にかんたんな請求書作成ソフト・サービスは他にないです。
Misocaを利用すればカンタンに請求書を作ることができますが、請求書の作成時に必要な項目や注意点についても知らないとトラブルに繋がってしまうのでその点について詳しく解説していきます。
請求書に記載するべき項目(フリーランス共通)
請求書作成するにあたって必要な入力項目を以下にまとめました。
Misocaを利用するならば用意されたフォームに入力するだけなので覚える必要はないです。
エクセルやスプレッドシートで作成する人は以下の項目でテンプレートつくりましょう。
請求書に必要な項目
- 請求元の氏名または屋号(名称)
- 請求者の捺印
- 請求先の事業者名または名称
- 取引年月日
- 取引内容
- 請求金額
- 振込先口座情報
- 支払期日
カンタンにひとつずつ解説していきます。
※スプレッドシートのテンプレートは後日配布します。
①請求元の氏名または屋号と詳細情報
あなたの氏名と事業の屋号を必ず記載しましょう。
メールアドレスや電話番号・事業所住所なども一般的には記載します。
トラブルやファクタリングサービスの利用時にも請求元がなければ無効な請求書となってしまいます。
②請求者の捺印
法律では定められていないので取引先に求められなければ不要ですが、請求書には角印を押すのが一般的です。
角印を持っていなければ通常印鑑でも問題ありません。
最近ではPDFで請求書を送ることも多いので電子印も用意しておきましょう。(電子印は無料で作れます。)
③請求先の事業者名または名称
請求先の宛名を記載します。
会社または屋号であれば「御中」、個人であれば「様」の敬称を忘れないように。
④取引年月日
請求書を取引先に送付する日付です。
取引先側の締め日などについて確認した上で決めましょう。
⑤取引内容
取引先に納品した制作物について作業ごとに記載しましょう。
フリーランスデザイナーの場合、ざっくりと「デザイン費」ではなく、「ロゴ制作費」、「サイトデザイン費」など詳細に書きます。
⑥請求金額
取引項目ごとに単価・数量・合計金額を記載し、総額は必ず税込み表記で記載しましょう。
※2021年から総額表示が義務付けられているので注意してください。
⑦振込先口座情報
【金融機関名・支店・口座種別・口座番号・名義人】を記載します。
漏れや不備のないように口座情報を記載しましょう。
⑧支払期日
振り込み期日を取引先の支払いサイトを確認した上で必ず記載しましょう。
請求書の発行前にクライアントに確認すべきこと
請求書を発行するにあたって、取引先の経理処理によっては指定の書き方や受理方法が異なるので請求書発行の前に、必ず取引先に以下の項目について確認をとりましょう。
請求書作成の前に必ず確認すること
- 請求項目の書き方
- 請求書の必要項目
- 支払いサイト
- 請求書の受け取り方
請求項目の書き方
一例ですが、「部署名と担当者まで記載してほしい。」など取引先の要望があったりするので最初に確認しておきましょう。
請求書の必要項目
取引先によっては予算の振り分けがあるので、「このように書いてほしい。」という要望があったり、独自の記載方法をお願いされることもあります。
必ず請求書を作成する前に取引先に確認しましょう。
支払いサイト
支払いサイトとは、取引代金の締め日から支払日までの猶予期間のことです。
取引年月日や支払期日はこの支払サイトをもとに請求書へ記載しましょう。
請求書の受け取り方
請求書の送付は郵送が一般的でしたが、近年ではメールにてPDFで対応している企業も増えました。
郵送の場合は郵送代もかかるので、PDFのほうが楽ですが、PDFの場合は必ず請求書が編集できないようにセキュリティをかけて送りましょう。
フリーランスデザイナーとして覚えておかないといけない請求書の注意事項
フリーランスデザイナーとして請求書を発行する際に必ず気をつけなきゃいけないことをまとめました。万が一のトラブルを起こさないためにも確認してみてください。
覚えておこう!注意事項4つ
- 源泉徴収について
- 消費税について
- 振込手数料について
- 領収書の発行について
源泉徴収について
デザイン費は基本的に、取引先の企業側が源泉徴収しなければならないと義務付けられています。
各取引項目ごとに10.21%(100万円以下の請求の場合)の源泉徴収料を差し引いた請求書を作成しましょう。
源泉徴収ってなに?って方は以下の記事がわかりやすいです。
消費税について
年間売上1,000万円以上のフリーランスデザイナーでなければ消費税の納税はありませんが、一般的には消費税も含めて請求します。
また、総額表示は義務化されていますので必ず、税込み表示金額を記載してください。
振込手数料について
振り込み手数料は支払う側が負担するものですが、企業によっては請求書の金額から振込手数料が差し引かれて振り込まれることもあります。
そのようなトラブルがないように事前の確認や、特記事項に「恐れ入りますが、振込手数料はご負担ください。」と一文記載しましょう。
領収書の発行について
支払いを受けたら領収書を発行しましょう。
特に求められなければ、請求書の特記事項に「※銀行振り込み明細書をもって収書の発行とします。」という一文で事足りることもあります。
また、5万円以上の支払いの場合は、一律200円の収入印紙が必要になるので、必ず収入印紙を貼った領収書を送付しましょう。
フリーランス御用達!請求書作成サービス【Misoca】の登録方法と使い方
Misocaはフリーランスデザイナーの請求書作成と管理がカンタンにできるおすすめサービスです。
無料から〜年額プランまでありますが、無料プランで十分利用できます。
年額プランでは初年度無料キャンペーン実施中を行っていますが、まずは無料プランでMisocaを使ってみてください。
ざっくりとMisocaの使い方を紹介していきます。
びっくりするくらい簡単で便利なので試しに使ってみてください。
- ログインし、サイドバーより【請求書】を選択
- フォームに沿って入力する
- すべての入力が終わったら【保存する】
- 必要に応じて画面上部より【課税設定】をする
- 税込表示
- 端数処理切り上げ
- 源泉徴収がある場合は(復興税あり)
※テンプレートはお好きなものを選んでください。
- 【発行】をクリックし、任意の方法で送信または書き出し
そのまま郵送することやPDFでダウンロードが出来ます。
これだけで請求書は完成です。
発行したものはすべて自動的に保存管理されているので安心です。
ぜひ、Misocaを試してみてください。
まとめ | フリーランスデザイナーの請求書の簡単で安心な作り方
本記事のまとめです。
フリーランスデザイナーとして働くのであれば避けれない請求書の発行と管理ですが、本記事の内容を理解し、同じようにすれば、面倒なこともなく請求書をつくれると思います。
ただ、請求書の注意事項だけはしっかりと気をつけましょう。
以下、おさらいです。
請求書に必要な項目
- 請求元の氏名または屋号(名称)
- 請求者の捺印
- 請求先の事業者名または名称
- 取引年月日
- 取引内容
- 請求金額
- 振込先口座情報
- 支払期日
請求書作成の前に必ず確認すること
- 請求項目の書き方
- 請求書の必要項目
- 支払いサイト
- 請求書の受け取り方
覚えておくべき注意事項
- 源泉徴収について
- 消費税について
- 振込手数料について
- 領収書の発行について
請求書作成はMisocaでカンタン(メリット)
- 誰でもかんたんに請求書を作成できる使いやすさ
- 取引書類以外にも受注管理や取引先管理もできる
- 確定申告ソフトと連携できる
\ 無料で手軽&便利な請求書サービス /
ここまでで仕事を受ける体制は整ったので、早速仕事を受注してみましょう。
「仕事の獲得の方法を知りたい!」という方は、あわせて以下の記事も読んでみてください。
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